今から40年以上前、大学生時代にガルブレイスの「不確実性の時代」を読んだ。そこに描かれた、大恐慌、国家間戦争、貧困問題、巨大企業の支配、核の脅威といった問題は、複雑化していく世界の中でも、賢明な人類の叡智により、その解決が図られていくであろうと若い期待を抱いた記憶がある。 しかし現実の世界では、40年経った今でもその不確実性には変わりが無い...