3月11日の地震発生時、私は盛岡に出張中でした。すぐ製鉄所に電話すると、エネルギー工場長につながり「立っていられないくらい揺れている」という。「これはまずい」と感じ、顧客に「すみません。帰らせてもらいます」と伝え、釜石に向かいました。この即断により、当日午後5時に製鉄所へ戻ることができました。わずかに遅れて盛岡を出発した同行者は途中の峠道が...