インド政府が鋼材の需要家を保護する通商政策を強めている。来年度の税制では鋼材輸入に課す一般関税の税率を引き下げ、今秋には一部のアンチダンピング(反不当廉売=AD)措置や相殺関税措置(CVD)の適用を見送る。いずれも日本の対印輸出には直接関係しないが、インドが輸入の奨励に傾くことで国際的な需給が引き締まる可能性がある。 印政府は熱延コイルや厚...