製鉄所の新設が進む東南アジアで、鉄鋼輸出を志向する動きが強まってきた。特に中国系企業が進出したインドネシアとマレーシアからは、コロナショックの影響がありながら今年は前年を上回るペースで輸出が拡大。内需が堅調な中国向けを伸ばし、能力増が「吸収」された格好だ。しかし中国による輸入の持続性は不透明で、今後も相次ぐ新製鉄所計画からアセアン発の過剰能力...