製錬工程で造られる製品が「銅地金」。電気銅とも言う。その需要分野は、大きく分けて電線向けと伸銅品向けの二つ。世界全体では約7割が電線用途で、約3割が伸銅品用途。日本国内では電線向けと伸銅品向けがほぼ半々になっている。 電線用には主に銅地金(電気銅)が使われる。伸銅品の場合、約6割が銅地金、約4割が銅スクラップから造られる。 伸銅品の中では、...