解説 「理解に苦しむ」―トヨタ自動車が決めた2019年度上期の特殊鋼棒鋼・線材支給価格に対して、流通や加工・部品メーカーから戸惑いの声が上がっている。合金鋼棒鋼の8千円上げは明らかな前進だが、線材と炭素鋼棒鋼(SC材)の上げ幅はわずか2千円。バナジウムが高騰した非調質鋼などは別途加算があるとはいえ、これでは市場実勢価格と1万円程度の乖離が残る...