近年極めて強いタイト感が漂い続けた中部地区の特殊鋼棒鋼需給が、緩和への兆しを見せ始めた。高原状態にあったヒモ付き向け需要が各分野で失速。店売り販売も先行き不透明感から伸び悩んでいることを受け、製鋼メーカーの強硬な受注姿勢がわずかながら和らいでいるもようだ。メーカーの生産水準はなお高く、直ちに荷余り感が生じる可能性は低い。ただ、品種間でばらつき...