特殊鋼・ステンレス鋼業界では米国関税政策の影響の行方を巡り緊張感を強いられる日々が続いている。米国の流通業者や需要家による様子見は各分野で表れているが、日本の国内サプライチェーンで明らかな変化点はまだ見えていない。米国向けの直接輸出の比率は低いが特殊鋼棒線や一部のステンレス鋼では需要の6割前後を直接・間接輸出(海外需要)が占めるといわれる。...