2024年度におけるスチール缶のリデュース率は、基準年度の04年度比で1缶当たり10・06%(1缶当たり3・27グラム)となった。自主行動計画2025(第4次自主行動計画)に掲げる目標「1缶当たり重量9%の軽量化」を初年度から4年連続でクリアした。
リデュース率は、主要5缶型(202径の160ミリリットル缶・200ミリリットル缶・250ミリリットル缶、211径の280ミリリットル缶・350ミリリットル缶)を対象に算出。集計調査は第三者機関で実施し、5缶を合計して1缶当たりの加重平均重量(生産重量シェアによって重み付けした数値)を軽量化の指標にするとともに、缶型構成比の変化による影響を除いて試算している。
一連の缶型を生産する3社を推進の対象とする中、24年度の総生産数に占める5缶型のカバー率(総生産数に占める5缶型の生産数比率)は全体の91・9%に上る。5缶型の合計における1缶当たりの加重平均重量は、04年度の35・50グラムに対し、24年度は30・69グラム。差し引き13・55%(4・81グラム)軽量になる一方、最終的なリデュース率は缶型構成比の変化による影響を除いて試算された。
スチール缶リサイクル協会を含む容器包装の素材に関わるリサイクル8団体は、05年12月に「3R推進団体連絡会」を結成。06年3月に公表した「事業者による自主行動計画」を踏まえ、スチール缶メーカーで構成する日本製缶協会は、同年6月に「スチール缶軽量化推進委員会」を立ち上げ、スチール缶全般を対象として軽量化の研究や実用化を推進している。