空に浮かぶ月は季節を問わず眺められるが、俳句の世界では秋の季語だ。手元の歳時記では「秋から冬にかけて空が澄み、月が明るく大きく照り渡るから」と、秋の風物詩たるゆえんを説いている▼そんな月を資源の観点から眺めた最新の調査結果がある。産業技術総合研究所が今年春にまとめた月の「資源鉱物マッピング」だ。今回突き止めたのは、チタン鉱石「イルメナイト」...