

昨今の異常気象で甚大な災害が多発する中、より建物の強靭化が求められ、SDGsの観点から、長期使用や長寿命化の要望が高まっている。JFE鋼板では、災害に強い金属屋根「ジョイント立平」などと、システム鉄骨「フレームキット」の利点(高耐震、高耐久、防雨・防火、狭小地)を掛け合わせて、相乗効果を最大限に発揮できる両商品をパッケージ(災強パッケージ=「『災』害に『強』い」に由来)とした提案活動を推進している。
「フレームキット」は、柱や梁、筋交、土台などを軽量鉄骨で構成するシステム鉄骨構造。品確法に基づく耐震等級3の設計に対応し、標準仕様で劣化対策等級3と次世代にふさわしい機能を有する。コンパクトな部材は狭小・狭隘な敷地でも難なく、100%ボルト接合の容易な省施工を実現し、介護施設や共同住宅に幅広く採用されている。
「ジョイント立平」は、業界初の「立平葺にジョイント機能」を持たせた嵌合式立平葺屋根。従来の長尺金属屋根における運送や荷揚げ、狭小地対応の欠点を克服しつつ、高い防水性と0.5寸の低勾配を両立する。耐震性に有利な軽量性に加え、扱いやすい2メートル定尺とし、一人施工も可能。工場でジョイント部の防水シールを設置し、施工の熟練度に依存せずに「高い性能」と「安定品質」を実現する。