広島地区の鉄スクラップは春先以降、軟調推移している。域内電炉メーカーは、夏季定修や減産体制により稼働を抑えており、購買意欲は総じて低調。ただし、原料の確保を優先する姿勢から、現状の価格帯を大きく引き下げる動きには慎重な姿勢も見られる。 鉄スクラップの発生自体も極端に細っており、需給は低位ながら安定している。荷動きは鈍く、足元では夏枯れも集荷...