世界の鉄鋼業界は深刻なリスクに直面―OECD(経済協力開発機構)鉄鋼委員会は先週、世界鉄鋼業の過剰生産能力が2027年には再び7億トン台に増加するとの見通しを公表した。鉄鋼需要の伸びが鈍化しているにもかかわらず、中国資本による能力増強が進んでいるため、過剰能力が拡大する形だ。同委員会は、過剰能力の拡大に伴い、鉄鋼メーカーの収益性が悪化し、脱炭...