先日、ある鉄骨建築団体の依頼を受け、今後の鋼材市況について講演する機会があった。市場価格や鉄骨需要量などの数値を基に、人前で冷や汗をかきながら私見を披露した。実は昨年も同じテーマで登壇し「今後は賃金や物価の上昇が続き、『2024年問題』も現実化するのでメーカーは『需要なき値上げ』に踏み切る」との見方を示したが、結果的に建値引き上げの動きは限...