日本三大銅山の一つに数えられ、住友グループ繁栄の起点とされる別子銅山(愛媛県新居浜市)。一帯では江戸時代中期から約300年にわたって鉱山事業が営まれ、最盛期の大正時代には約5千人が暮らした。昨年10月末、幹部研修の一環で訪れた住商メタルワン鋼管の社員13人に同行し、今も山中に往時をしのばせる遺構が見られる同地を歩いた。(新谷 晃成)