脱炭素の切り札となる水素を海外から液化して輸送し、国内の港で受け入れる構想が動き出している。水素が気体から液体に変わる温度は零下253度。輸送・貯蔵に用いる配管や容器の安全性を確保するには、この極低温の環境下にも耐えられる材料特性の裏付けが欠かせない▼低温環境でも壊れない粘り強さ「低温靱性」は要となる特性の一つだ。水素ガスで鋼材がもろくなり...