中部地区のニッケル系ステンレス冷薄(冷延鋼板)市況に天井感が台頭し始めた。高止まりしていた仕入れ値の基調が変わり、11月以降値下がりに転じる予想のためだ。年末にかけて調達単価がじりじり下落する公算が大きい一方、扱い筋は値上げ転嫁未達分が残る中で価格優先の商いを優先する姿勢を崩していない。目先も急激な値崩れは起こりにくい状況が続き、同値圏内を...