今年の春季労使交渉では、賃上げの満額回答が相次いでいる。石油危機をきっかけとした狂乱物価の70年代、バブル経済に酔いしれていた80年代後半にも見られなかった事態だ▼鉄鋼・非鉄金属などの産別組織、基幹労連によると、傘下組合で満額以上の回答があった企業はすでに70を超えているという。鉄鋼は、昨年の賃上げ額が22年春闘で決まっていたこともあり、昨...