2023年度の鉄鋼建材市場は、春先の3月に原料の鉄スクラップ相場が高騰したため、H形鋼など製品市況も上昇した。だが、景気の先行きに不透明感もあり、中小建築物を中心として出件が鈍り、需要の端境期が長期化。7月には、異形棒鋼が下落するなど市中相場は弱含みに転じている。以前は、23年度下期にはピークを迎えると言われてきた鉄骨需要も、資材高騰や建設現...