今春以降、鉄鋼貿易の懸案となってきた「鋼材輸出の配船難」が一段と深刻化している。鋼材の主な輸送船となるばら積み船(バルカー)の需給がさらにひっ迫し、鋼材を積み込むスペースの確保やミル配船の継続も容易でない状況だ。海上運賃(フレート)の高騰は長期化が見込まれ、世界の鋼材貿易のボトルネックとなる可能性がある。