昨年春から夏場にかけてのコロナ影響で極端な業績悪化に陥った薄中板流通だが、その後の市況反転そして現在に至る急伸によって利ざやを確保し、足元は恵まれた収益環境のところも少なくない。ただ、そうした流通筋が声をそろえて言うのが「今、稼げている利益は、いわば〝預り金〟だ」と。これから高い仕入れ玉が本格的に入荷し始め、その一方で実需低迷、需給緩和など...