東京製鉄が7月契約分で全鋼材の販価を値上げしたことを受け、薄中板や厚板流通扱い筋にとっては仕入れ値上昇が鮮明となり、現在の売値を下げ止めしたいとの心理が広まりつつある。コロナ禍で需要環境は7月以降も低迷を余儀なくされそうだが、「5、6月の水準が大底となり、おそらくこれ以上の極端な悪化はないだろう」との希望的観測もある。相場レベルを大きく下回...