先月下旬に島根県雲南市を3年ぶりに訪れ、日本古来の製鉄法「たたら吹き」の操業体験イベントを取材した。不純物のノロが赤々と燃えて出てくるさまに、ものづくりの原点を見た気がした。当地は中世から近世にかけて一大産地として名をはせたが、大正時代末には輸入鋼材に押されて鉄づくりが途絶えたという。高炉・電炉法よりも小規模だが、鉄が生まれる過程を間近で感...