第一機電(本社・東京都調布市)は、高周波誘導加熱電源を基盤に「高周波誘導加熱」「抵抗加熱」「高周波通電加熱」の三つの加熱方式を応用した装置を手掛けている。これまでパワーデバイスやLED基板、太陽電池素材など、省エネに寄与する結晶育成装置を主力製品として製造販売を行ってきたが、今後は脱炭素を理念に直接削減可能な工業炉分野にも広く展開を行っていく。
「燃焼加熱から電気加熱へ」をテーマに掲げ、電気加熱によるGXとDXの実現に取り組む。同社の提案は、電気加熱の特性を生かし、炭素排出量を削減しながら、品質向上や工程・メンテナンスの簡素化、エネルギーコストの安定化などを同時に追求するものだ。同社は製造現場の「脱炭素と生産性の両立」を支える総合的なソリューションを提供しており、2030年のカーボンニュートラル目標の実現を目指すメーカーにとって、寄り添い、共に解決策を見いだす心強い存在となっている。
同社のオープンラボでは、18台以上の試験装置を活用して試作から実装まで一貫対応が可能。熱処理、溶解、ホットプレス、SPS焼結、電線加熱、ホットスタンピングなど、幅広い加熱プロセスを試すことができる。




