第7回全国ロープ加工技能士実技コンクールが6年ぶりに開催されるにあたり、ワイヤロープメーカーを代表し、心よりお祝い申し上げます。
ワイヤロープは、その高い強度と柔軟性を活かし、クレーン作業や高所作業をはじめ、エレベーター、建設機械、索道、造船・船舶など多岐にわたる分野で重要な役割を果たしてまいりました。
そのワイヤロープの安全な使用に欠かせないのが「ロープ端末加工」であり、これは人々の目に触れにくい部分ですが、日々、私たちの安全を支える極めて重要な作業で、確かな技能と責任感が求められます。
ワイヤロープの安全性は何よりも優先されるべきであり、端末加工技能の巧拙は、まさに産業の安全と安心を支える生命線であると考えています。
本コンクールは「玉掛索」の作品を通じて、全国の技能士の皆様が日頃の努力と成果を存分に発揮し、技術・技能を競い合う貴重な場であり、業界全体の技術水準向上にもつながる非常に意義深い取り組みです。職人技を超えた、芸術性と実用性の融合が披露されることを期待しております。
ワイヤロープ加工技術の魅力を広めるとともに、認知度向上、安全啓もう、ひいてはワイヤロープ業界のさらなる発展と安全文化の醸成につながることを心より祈念申し上げます。



