6年ぶりとなる全国ロープ加工技能士実技コンクールの開催に当たり、心よりお祝い申し上げます。ワイヤロープ加工のさらなる向上を主目的に、貴連合会が中心となり、線材製品協会鋼索部会、当連合会と連携を強化し、今回の開催に至りましたこと、誠に喜ばしい限りです。また本コンクールが今後も定期開催されることを切に願う次第です。

 ワイヤロープはあらゆる産業に必要な資材であり、命をつなぎ、希望をつなぐ『希綱』(きづな)です。ワイヤロープ業界においては製造、加工、販売をつなぐ絆でもあります。これからも国内で高品質なワイヤロープを製造し、高度な技術・技能で加工し、お客さまに安心・安全と共にお届けするために、この希綱(絆)を大切にしたいと考えています。

 ワイヤロープ加工における技術・技能の継承は全国共通の課題であり、その重要性はますます高まっています。価値に見合った対価を認めていただき、事業環境を改善していくためには、啓もう活動を継続し、業界や製品に対する認知度を高めていくことも大事になります。

 今回のコンクールを通じて、日本のワイヤロープが安全であり、技術・技能が最高であることを広く周知できるよう、選手の皆さまには普段以上の力を発揮し、トップを目指していただきたいと期待しています。