線材製品類は、長く需要停滞の影が落ちている。普通線材、ナマシ、磨棒鋼ともに荷動きは鈍く、加工筋の稼働も上がらない。需要の柱である自動車や建築向けの回復が見通せない中、メーカー・流通とも価格維持と採算確保に神経を尖らせる日々だ。 一方で、線材は社会インフラや防災・減災、脱炭素など新たな分野でも欠かせない素材だ。見方を変えれば、社会課題の解決と...