☆歴代会長、副会長
☆歴代会長、副会長
☆重仮設業協会を構成する各委員会
☆重仮設業協会を構成する各委員会
☆重仮設業協会の歩み
☆重仮設業協会の歩み
☆歴代会長、副会長 ☆重仮設業協会を構成する各委員会 ☆重仮設業協会の歩み

 重仮設業協会(会長・野房喜幸ジェコス社長)は今月、創立50周年を迎える。発足から半世紀にわたり、基礎仮設材の普及や施工技術の向上、安全対策の徹底などに取り組み、建設産業の基盤を支える役割を果たしてきた。きょう23日には東京都内で記念祝賀会を開催し、会員各社の関係者が一堂に会して節目に立ち合う。

 協会の前身は1975年(昭50)10月に発足した「重仮設リース業協会」。78年には建設大臣から任意団体としての認可を受け、2014年に一般社団法人へ移行した。名称や組織の形は変化しながらも、一貫して「社会基盤整備を支える重仮設業の健全な発展」を使命に活動を進めてきた。

絶え間なく安全水準引き上げ

 創立以来、鋼矢板やH形鋼といった基礎資材の標準仕様の策定をはじめ、施工方法や工法の進歩に対応した品質の安定化、安全基準の整備に取り組んできた。建設現場や工場における作業者の安全確保は常に最優先課題であり、協会主導のガイドラインづくりや研修会は、業界全体の安全水準を絶え間なく引き上げてきた。

 大規模災害時の緊急対応も協会の重要な役割の一つに挙がる。東日本大震災をはじめ、各地で発生する地震や豪雨災害では、会員企業と一体になって復旧に必要な資材を迅速に供給してきた。社会インフラを一日でも早く取り戻すため、会員企業は現場の最前線で「縁の下の力持ち」として貢献してきたが、自然災害が激甚化する中、企業の接点となる協会が果たすべき役割の重要性は高まっている。

鋼材リユース、環境負荷低減

 50年の歩みの中で建設産業を取り巻く環境は大きく変化し、経済のグローバル化や少子高齢化の進展、気候変動への対応など、業界の課題は複雑さを増している。特に技能労働者不足や社会資本の老朽化といった問題は喫緊の課題であり、協会は会員各社の技術や知見を集約して、個社では進めにくい領域の対応を検討していく。

 環境面では「持続可能な社会」の実現に向けて、資源循環型の事業モデルを深化させている。重仮設資材の鋼材リユースは早くから業界に根付いており、限りある資源を有効に活用することによって環境負荷を低減してきた。今やリユースは重仮設業界の強みであると同時に、持続可能性に貢献する重要な取り組みとなっている。

人材育成に力

 協会では、人材育成にも力を入れている。その一環で、技術・工法や安全に関する研修会、講習会を継続的に開催し、若手人材の技術習得を支援。業界に求められる知識や技能を体系的に学ぶ機会を提供することは、労働力不足への対応としても有効と考えている。

 今年4月には新たに賛助会員14社を迎え入れ、協会のネットワークはさらに拡大。幅広い企業との連携を通じて、業界全体での取り組みを一層強化していく。各社の垣根を越えて社会の安全・安心を支える基盤整備の現場に向き合う中、「これまでの歩みに感謝しつつ、次の50年も社会の発展に寄与していきたい」と野房会長。その最前線で活動してきた重仮設業協会は、半世紀の歴史を誇りとしながら、持続可能な未来に向けた新たな一歩を踏み出す。

事業内容

▽重仮設材に関する調査研究

▽重仮設材の技術に関する調査研究

▽重仮設材に関する艦名機関への協力及び建議、請願

▽技術、工事及び安全に関する研修会、講習会の開催

▽統計資料に基づく調査研究

▽機関紙及び参考図書の刊行

▽その他本会の目的を達成するために必要な事業