神戸製鋼所は、2024~2026年度中期経営計画において、「〝稼ぐ力の強化〟と〝成長追求〟」「カーボンニュートラル(CN)への挑戦」を最重要課題とし、加えてサステナビリティ経営の強化を推進することで、〝魅力ある企業への変革〟を目指している。サステナビリティ経営の強化では、企業価値向上に必要な様々な変革を『KOBELCO―X』として定義し、グループ社員の全員参加を通じて、魅力ある企業への変革を遂げていこうとしている。
KOBELCO―Xの主要な構成要素は、BX(業務変革)、CX2(お客様対応変革)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、EX(人材戦略・従業員体験向上)、FX(ものづくり変革・工場変革)であり、それぞれの要素が連関してAX(稼ぐ力の強化と成長追求)、GX(CNへの挑戦)を力強く支えて、魅力ある企業への変革、そして未来に挑戦できる事業体へとつなげていく。
資本コスト低減への影響が大きいのはBX、DX、EX、FXであり、CX2は成長率や収益性の向上への寄与が期待される。一例としてDXについて言えば、「DXを使ってモノづくりを変えていく、DXを使って日常の業務を効率化する」という活動を進めている。DXは目的ではなく、あくまでツールという位置づけ。DX推進力を強化し、CX2、EX、FX、BXを実現・加速・高度化するという認識がかなり浸透し、AX、GXにつなげることで企業価値の向上を目指すという連動性が高まっている。