織金網

 縦線と横線が一定の間隔で1本ずつ交互に交わる平織金網と、2本ずつ以上乗り越えて交わる綾織金網がある。ろ過、分離、補強、装飾用フィルターとして広く使用されており、身近なところでは茶こしやふるいなど。最近では、極細線からなる織金網(メッシュ)は、そのシルクのような柔軟性と光沢から、意匠性新素材としても注目されている。

亀甲金網

線材をねじりより合わせ、六角形(亀甲状)の網目を形成する。取付が簡単なことや、一部が破断しても全体に裂け広がることが少ないため、畜産・園芸・土木・工業などの分野で幅広く使われている。身近なところでは建築用のダクトや神社仏閣の文化財を守るフェンスなど。平安時代には香炉に亀甲金網が使われていたなど長い歴史を持つ。

クリンプ金網

 波状に加工された線材を交互に織り編む。目崩れしにくく強度が高いことが特徴。太径のものであれば、岩石などの選別も可能。工業用、鉱業用、機械保護、脱穀機などで広く使用されており、焼き肉やバーベキュー用の網としてよく見かけるのもクリンプ金網。ネズミ捕り機の檻や小動物の侵入防止柵などにも用いられている。

ひし形・じゃかご  

 線を山形に加工し、編み合わせて平行四辺形の網目を形成する。網目の接合点が固定されていないため、高い衝撃吸収性を持つ。折り畳み可能なため運搬が容易で、一部が破損した場合も、部分的な補修で元通り。フェンスや間仕切り、鉄道や道路の安全網などで使用される。

 じゃかごは古くから河川工事、道路工事などに欠かせない網製品。主流はひし形金網で、一部では亀甲金網製のものも。かごの中に石などを詰め、護岸や斜面を補強する。