価格転嫁に苦戦する流通業者は少なくない。素材販価の値上げ分は比較的ユーザーに認められやすい一方、運送費や人件費など流通独自のコスト上昇分は通りづらい。ユーザーが「コスト構造を明確に示してほしい」と求め、値上げを検討する姿勢を見せるケースは多い。ユーザーの担当者が上司を説得する材料にしたい気持ちは理解できるが、「コスト競争力をさらすことになる...