「これまでに経験ががない。それは決して我々が断る理由にならない」。特殊銅合金の鋳造・鍛造品などを手掛ける大和合金(本社・東京都板橋区)の萩野源次郎社長は話す。「未来の人々のため進めるべき技術開発がある」。2006年のある日、高機能な材料を探し求めて公的研究機関から訪ねてきた担当者の一言に応えて、未知への取り組みが始まった。そこから約20年を...