昭和二十一年、大東亞戰爭敗戰翌年の小林秀雄の作品に『モオツァルト』があります。 道頓堀を歩いてゐたら、突然モオツァルトの『ト短調四十番』のテエマが頭の中で鳴つた。今讀んでも想像を絶する書き振りです。 大阪の方には大變失禮ですが、私にとつては懐メロの『道頓堀行進曲』を思ひ浮かべる爲か、道頓堀と言ふ語感とモオツァルトとは似ても似つかない。 こん...