鉄鉱石のスポット価格が一進一退の展開となっている。対日四半期価格の指標となる中国向けスポット価格は今月に入り、最大の需要国、中国の動向に敏感に反応、90ドル台で上下動を繰り返している。鉄鉱石の需給は必ずしも引き締まった状況ではないが、先物市場での思惑売買が実需ベースの取引にも影響を及ぼしている形で、先行きの展開が一段と読みにくくなっている。