建築需要の端境が長期化する中、構造物の防錆に不可欠な溶融亜鉛めっきの生産も回復の足踏み状態から抜け出せないでいる。供給先に占める建築向けの構成比率は最も高く、全体の生産動向に与える影響が大きい。工事費の高騰や現場の残業規制などを背景に、秋口以降の持ち直しには慎重な見方が根強い一方、仮設機材や一部のインフラ系が落ち込みを補う展開も垣間見える。