くわやすきなど暮らしに寄り添う手仕事道具を幅広くつくる〝野鍛冶〟。13歳から父の手ほどきを受け、米寿を迎えた今も匠の技を鍛え続けている。 江戸時代から続く総火造りという技法を継承。刃だけでなく柄の付け根までも一枚の鉄板からたたき起こし、自由自在に農機具を生み出す。 「手間を惜しまないことが大切。一振り一振りに魂を打ち込んでいる」。全て手作業...