薄中板市況は軟調基調から底入れに向けた転換点を模索している。流通各社では運賃や労務費、諸経費などをサプライチェーンにおける川下の需要家層へ転嫁する動きや、受託分野における加工賃引き上げも市況維持の後押しとなりそう。扱い業者の販価維持の姿勢は相場を下支えする要因となり、市場では次の局面への移行を意識する機運が徐々に高まりつつある。