広島県内第3の都市である呉市は長く、「鉄鋼と造船の街」と認識されてきた。街の成長をけん引してきた製鉄所だが、9月末には日本製鉄瀬戸内製鉄所・呉地区の高炉の火が消えた。2年後の完全クローズに向け、製鉄所以外の仕事を取り込み雇用維持・生き残りを図る協力会社や地元で新たな雇用先を探す従業員らの姿もある。 日新製鋼時代から数々の構内作業を請け負って...