溶接材料の需要回復が緩やかに進んでいる。新型コロナが影を落としていた昨年度に対し、今年度は長らく端境にあった建築鉄骨に続き、造船向けも底入れするなど市場環境は好転の兆しを見せる。短期的な鈍化に結びつく市場材料は見当たらず、下期にかけて持ち直しの傾向が一段と鮮明になる可能性もある。 日本溶接材料工業会によると、昨年度の出荷量は20万149トン...