新型コロナウイルスの感染拡大で、需要急減に直面する欧州や米国などの海外鉄鋼メーカーが輸入鋼材への通商措置を強めるよう働き掛けている。鉄鋼輸入に対し米国では「通商拡大法232条」が、欧州ではセーフガード(緊急輸入制限措置=SG)が発動しているが、これら既存の障壁がさらに高まり日本からの輸出にも影響が及びかねない。コロナショック以降、世界の鋼材市...