東北大学大学院理学研究科の若林裕助教授らは、鉄を保護するさびとして知られる「不動態皮膜」の形成の仕組みを解明したと発表した。X線を活用した物質表面の分析手法を高速化することで形成の初期段階の観察に成功した。耐食性向上など鉄鋼材料の高機能化に役立つ知見になる。 不動態皮膜は黒さびとも呼ばれ、さびの進行を食い止める働きがある。この膜ができる初期...