「ミミズは、土の中にいるのが本来の姿。猛暑の中で土中の温度も上昇し、暑くて耐えられないからといって土から這い出しては、照りつけられて命を落とす」―二宮尊徳の「夜話」(巻1・9節)に出てくる例え話だ。越後を捨てて江戸へ出た亀蔵に「故郷へ戻れ」と諭す話の中に出てくる。 亀蔵は「田畑の価格は高く、収穫しても利益は少ない」と嘆く。だから、故郷を捨て...