2019年は新たな中国リスクが顕在化し、鉄鉱石価格が高水準で推移した。一方で鉄鋼需要は国内外で急速に減速感を強めた。「原料高製品安」の構造が鮮明となり、製品価格と原料価格の差であるスプレッド(マージン)が縮小し、高炉メーカーの収益は大きく下振れている。 その下振れ幅は想定を上回る規模に。日本製鉄は単独経常利益が700億円を超える赤字見通し(...