普通線材製品業界にとって2020年は、コロナに振り回された1年だった。4月ころから需要が停滞し始め、上期の市況は弱含み横ばいで推移した。下期からは母材の値上げを受け各線材メーカーは値上げムードを醸成。先行きの読めない厳しい状況が続く中、主要5品種(普通鉄線、ナマシ鉄線、釘、針金、鋲線)は製販ともに価格維持に努めた。関西市場の20年総括と21年...