拙宅北側にある一室で、ヒューヒューと風の音が聞こえてくる。強風が柵や電線などに吹き付けて発する「虎落笛(もがりぶえ)」だ。もともとは竹を立て並べて作った虎落が強風に吹かれ笛のように鳴ることに由来し、俳句の世界では冬の季語に当たる▼吹き方や場所によって微妙に情緒が異なるからだろう。自然豊かな日本には風に関わるさまざまな季語がある。山を越えて太...