伊藤忠丸紅住商テクノスチール平川隆義常務
伊藤忠丸紅住商テクノスチール平川隆義常務

――コーポレート部門の概要は。

 「全社の管理部門を管掌しており、経営企画部、人事総務部、財務経理部、審査法務部、情報システム部、安全管理室の5部1室体制となっている」

――各部署の特徴は。

 「経営企画部は全社経営戦略を策定・推進するのが大きな役割。事業会社の管理サポートも関与し、グループ力の強化に努めている。また3年前に全社の業務効率化・DX推進をけん引し、より攻めの組織体制を目指すべくデジタル戦略課を新設した」

 「デジタルツールで社内業務を簡略化するだけにとどまらず、社員の意見を募って組織横断的なつながりを深める仕掛けつくりなども考案している。取引先にも貢献できる業務効率化も推進していきたい」

 「人事総務部は主に採用・育成・人事制度の運営や健康推進・オフィス環境の整備を担っている。求める人材は対面業界に深く入り込み精通していける人物であること、また明るく風通しのよい組織作りに貢献し、チームで仕事ができる人物である。そのためにも社内外で粘り強くコミュニケーションできることも重要と考えている」

――この10年で採用活動はどう変化したか。

 「企業情報は以前に比べ格段に増え、業種や処遇、勤務形態など学生の選択肢も広がっており、魅力的な会社であることが重要となってきている。近年の新卒採用は毎年15~20人で、世代間での山谷が発生しないよう留意している。また業界の知見を持った人材を求め、積極的に中途採用も実施している。現在の社員数は約400人だが、統合後に入社した社員が約160人と全体の4割に達している」

――人事面で見た旧2社の統合効果は。

 「伊藤忠丸紅テクノスチールと住商鉄鋼販売の2社から引き続き勤務する社員が、自発的に融合して成果を発揮してくれたことが大きな強みだ。株主会社からの出向や旧2社の前身も含めれば出身は多岐にわたるが、それぞれの文化を尊重しながらエネルギーを持って今の企業文化を構築し、業績に貢献してくれている」

 「顧客から選ばれる商社にしたいという思いにより一致団結できたと言える。これにより当社は伊藤忠・丸紅・住商の国内鉄鋼建材部門を担うにふさわしい体制が整ったと実感している」

――人材育成で重視する点は何か。

 「育成プログラムでは、まず1~2年目の社員にさまざまな研修を用意している。また管理職研修は、内部のみならず外部研修も実施している。最近では育児休業など部下の働き方を理解するための『イクボス研修』も実施した。それぞれの仕事と生活のバランスも大事だと考えている」

――健康経営にも留意している。

 「最近では部署対抗のウオーキングイベントを企画した。楽しみながら運動に親しむことで、組織の一体感や社員の健康につながればと思っている」

――安全管理はどうか。

 「安全管理は会社として最重要事項と考える。安全管理室では取引先からの要望に応えられるよう、現場の安全パトロールなどを実施している。また当社の安全協力会とも連携し『小さなリスクも見逃さず、職場の危険ゼロを目指す』というスローガンの下に安全管理を推進している」