「うーん、為替次第かな…」――鉄スクラップ業界で市況の見通しを聞くと、しばしば冒頭の回答が返ってくる。国内の鉄スクラップ需給は電炉メーカーの減産と市中の品薄で低位均衡。海外市況は小動きで方向感がつかみにくい。結果、為替が材料視されやすくなっている▼特に毎月10日前後に行われる関東鉄源協同組合の輸出入札の前は、為替が意識される傾向が強い。為替...