近年季節要因が乏しくなったとはいえ、秋口に差し掛かっても一向に特殊鋼需要が上向いてくる兆しが見えない。米相互関税の方針が固まり少しでも各国で投資意欲が回復するかと思われながら、流通各社が「具体的な引き合いは全く出てきておらず、恩恵はいつ受けられるのか」と口をそろえる。 足元の不調さだけでなく、こうした先行き不透明感がムードの重さに拍車を掛け...