ここのところジリ安で推移している中部地区のニッケル系ステンレス冷薄(冷延鋼板)市況に、底入れ気配が徐々に台頭し始めてきた。国内外メーカー製品の仕入れ値が近く反発する可能性が高まるほか、実需不振の中でも安値商いを回避する動きが大勢を占めていることもあり、地合いが引き締まりつつある。昨年末以降続く下落局面の潮目が秋口にも変化するという観測も広が...