軟化基調が続いていた欧州の鋼材市況に底入れの兆しが出てきた。2026年1月から輸入品に炭素価格を課す炭素国境調整メカニズム(CBAM)が本格導入されることを受けて輸入鋼材の契約に慎重な姿勢が広がり、域内メーカーの値上げが徐々に浸透しつつある。 ロンドンを本拠とするカラニッシュによると、先週時点の欧州北部の熱延コイル市況はトン当たり550~5...